君の一言が僕の昔の彼女を彷彿とさせた、そんな時分。
あの時は、君が僕の昔の彼女とかけ離れてる存在であると証明して欲しかったから、信じ込みたかったから、あるいは少し常軌を逸していたのかもしれない。
若しくは、ごめんね、の一言を求めてたのかもしれない。
どちらにせよ僕は、君をあの忌まわしいものとは違うものだと確認したかった。
君はきっと違うよな。
僕が少し狂乱だった。
僕らは再び元に戻った、元の同志に。
最近君と出掛けるようになった。
カフェに行ったり、お昼を共にしたり、時にスポーツもした。
隔てるものが無くなってくると、それと同時に避けられない問題も出てくる。
何も阻むものは無いのだ、何故れっきとした一つの関係を作らないのか。
男と女は時として生々しい。
プラトニックの意識の限界を感じる時はいつか来る。
それが今なのか、そしてこの人なのか。
僕は臆病だ、君からの愛を勝手に僕の好い形に形成し、受け取る。
時に、君からの愛を知らんぷりする。
女と男で在りたいか、それとも同志のままで居たいのか。
君なのか、それとも他の誰かなのか。
今なのか、それとももっと先のことなのか。
僕らはこのままで良いと彼女が思うなら、僕はこのままでも結構だ。
十分だと思う。
又、これ以上を望むのが正しいのか否か、それは僕には分からない。
しかし、運命がそうさせるなら僕はそれに従おうと思い始めているのは確かだろう。
果たしてプラトニックの中には綺麗な愛しか存在しないというのだろうか。