青い手すりは清潔感がある。
最近変わったのかな。
青を見ると白より青だと思うし、白を見ると青より白だと思う、人間っていつも矛盾の中で生きるよ。
今朝は背中に僕の青春を背負っている。
あの謳歌し尽くした中学三年間を、今、背負って電車に乗っている。
この青春がなかなか重いんだ。
席が空かないかなって手すりにつかまっているんだけど、なかなか空かなそうなこの時分に、昨日の電車でのことを思い出した。
ある女の子と偶然会ったんだ。
中学の頃は存在すら知ってるか曖昧だったのに、高校に入ると同じ趣味が多いということでSNSで話してた。
音楽で疲れたこの身体が電車に乗り込むと、ある女の子が目に止まって、その、ぽい人が壁にもたれかかってた。
SNSで今電車に乗ってる?って聞いたら、めちゃめちゃ乗ってるっていうもんだから、細かい質問を何回かして、確信に極限まで近い状態にした。
あとは話しかけるのみ、と思ったらあちらから歩み寄ってきた。
周りからすると、赤の他人だと思ってた人が挨拶をいきなり交わしてスラスラと話し始めるんだ、驚いただろうな、だって僕がその子に、こんにちはって照れ臭く言ったらみんなこちらをギョッと見てきた、それはもうなんか恥ずかしかったけど。
その子は僕の想像通りだった。
話してる感じに意外性は無かった、そして笑顔がなんだか上品だった。
その子は頭のいい大学に行ってて、話してると博識感が感じられるんだよなぁ、僕はもっと頑張らないといけないね。
楽しく話してるとその子の後ろに見えた女の子が気になった、それに何か懐かしいものを感じた。
あぁ君は、僕が小学生の頃二年間も好きだったあの子じゃないか!
驚いたよ。
昨日のその車両はもうカオスだった。
実は昨日3人の女の子をハシゴした。
その女の子と電車で話して、ある女の子とコンサートを見に行って、また違う女の子とコーヒーをやった、なんだよ、カオスかよ。
まぁ僕にとってその3人は立派な友達なんだけど、僕が好きな子は誠実だからそれが許せないみたいだ。
許すまじ。
そんなことを思う、こんな朝さ。
相変わらず僕は、彼女が好きみたいだよ。
君の顔を拝むことさえできない僕?、酷いなぁ、青春三年間を背負ってるこの僕を見てみてよ。
思い出してくれ、君が好きだった僕だよ、あぁ、僕が好きな君さ、一度愛し合った仲だろう、ってなんだか狂気の愛にありそうだからやめる。
愛せ、愛せよ!愛してくれよ!!!