nekoyanagi0777’s diary

僕の/私の 脳内メモリー

2023年2月

○2023 02/05 

「檄アツですね」

僕はあえて前回の流れと違う返事をした。

僕が○章まで読み終わったことを報告した後、きっといつ会を開くかという話になると思ったから、それを期待したから。

時間的猶予を提示したけどそれは無意味だった、炎マークのいいねで返された。

忙しいのかもしれないけど、あちらから予定合わせのアプローチが無いことはこんなにも遣る瀬無い気持ちにさせるんだな、今まで振り回した者たちよ。

 

今週木曜は高校時代の女子の馴染みとカフェで話をした。

何故か、6ヶ月にいっぺん会う仲が丁度良い。

読書会をする僕と先生との色々を話し、「先生は自分のことを何だと思っているのだろう」ということに対して、3つの仮説を提示をした。

①多少の下心がある

②僕自身が面白い人間だと思ってくれていて、その興味から関係を結んでくれている

③ただ僕が学生で勉強に興味があるようだから読書会をしてくれている

僕は1と2の間、もしくは2と3の間がベストなんだけどな、と話した。

彼女は1と2は表裏一体だと思うけどね、と言いながらああでもないこうでもない話してくれた。

僕は、ただの3の場合、つまり3以外の何物でもない場合、きっと、何か今まで感じてきた色々な感情に一種の恥を感じるに違いない。

僕と彼女の会合は、僕が卒業したあと仮に好きな人が出来て、自分の中に先生が残るか否かで先生という存在を位置付けられるのでは無いかという話に帰結した。

 

先生はきっと、簡単に言葉にするような人ではない。

DMで送る「おおよそ全部ばれてます」という言葉も、全て何か意図を持っているに違いないと思うのだ。

無責任に言葉を紡ぐ人ではないと思うのだ。

 

ロマンスは骨が折れる。

いっそのこと、100%恩人と捉えた方が楽なのではないか。

「無駄に疲れた。」

もっとスマートに。ドギマギする女の子みたいなことをやる気力はもう持ち合わせていない。

そんなことに労力を使うのはやめよう。

寂しい疲れを感じるのはもうやめよう。

 

僕は昨日、あの集中できない気持ちの持ちようで課題をやっていたあの時、そして仕事仲間と出ていく先生を見たあの刹那、自分の愚かな時間の使い方に嫌気がさした。

先生に嫌気がさしたのでない、このような状況にさせている自分、この選択をした自分に嫌気がさしたのだ。

恩人をこんなことで嫌になってはいけないだろう、今までの色々を思い出した、長いため息と共に。

 

○2023 02/08

わざわざ学校に来るなら来週でいいと言われた。

練習のついでで良いと。

自分は今まで練習のついでで読書会に顔を出したことはない。

今までも、読書会がしたくて学校にいたのに、そんなことは知らずに、あくまでついでに来ているのだろうと思っているらしい。

私の専門の邪魔をしたくないという気持ちなのか、ただ来週に引き伸ばしたいのか、壮絶に忙しいのか。

じゃあ来週でー!笑、という返事はバイト帰りの私にはダメージが大きかった。

そこまでしてやるような会ではないという認識なんだろうな、そんなことが分かる返答だった。

あやつに「この返事って、この会はそこまでしてやるものではないって思ってるってことだよね」と話しても良かったが、私はしない。

自分がもう完全に先生を追ってるように仕立て上げられてしまうから。

そんな単純なように仕立て上げたくない、ましてや自分からなんて。

もっと輻輳的な何かがあったはずじゃない、あるはずじゃないの。

こんなことを感じるなんて、私たち近くになりすぎたんですかね、とも思ったがいや私が認識をアップデートしすぎてるのかもしれない、きっとそうだ、先生は何も変わっていない、私が日々の嬉しい出来事に心酔してしまっただけなのだ悲しいけどそうなのだ。

モヤモヤが溜まって、久しぶりに夜風を切った。

そういえば高校3年生の時も走ってたっけ。

とりあえず3キロ、走ってもスッキリはしなかった。

でももういいやという気持ちにはなった、よく寝れそうだよ。

 

綺麗なものは綺麗なままで。

あの4年前のように、今度こそ綺麗なままで。

 

 

2023 2/9 叡智によって作られた錠剤

 

2月7日、9日と今週はオトナの人と飲むことが多かった。

どちらも中老のお方だ。

そして一人は小学校の時の音楽の先生、もう一人はこの前のアマチュア演奏会で知り合った人。

二人ともサシで飲んだ。

楽しい時間だった、二つは違った楽しさがあった。

音楽の先生はやっぱり昔の話で盛り上がったし、自分の10年間を語ることが楽しかった。

マチュアの方はフィーリングが元々合うと思っていたのがやっぱり合った、ということを確認出来た会であった。

二人共、食事の前に薬を飲んでいた、二人ともだ。

何か人工的に調整をしなくてはならないことがあるのだろうか。

同年代の仲間であまり見ない光景に、しかも二度も遭遇したことに、少し不安を感じた。

生身の人間なので、会いたい人には会いたいと言わねばならないと思った。

 

 

○2023 02/14 

2人の予定が今日も合わなかった。食い下がって明日の予定を聞く自分はみっともないだろうか。情けないだろうか。何か1年前と違う心持ちになってしまっているのだろうか。

こんな時に、ポップスよりクラシックは変に媚びずに、下心なしに染み渡ってくれる。

明日会えたらどんな顔をして会おう。もう既に練習のついででなんかでは誘っていない自分は、どんな話し方をしたら良いだろう。

在学中の今でさえこんなにも会うのに苦労をしているのに、卒業をしたら本当に会わなくなってしまうんじゃないだろうか。忙しくなる一方だしな。

こうなったらもう、また、走ろう。

RUN 飛脚 RUN

 

夜、本当に忙しいらしいツイートを見た。

決めた、明日はそんなに時間をかけずに顔を出すだけにしよう、なんなら愚痴でも聞いて帰って来よう。

忙しさは敵だ、味方になったことなどただの一度もない、それを理解して戦わねばならないのだ、本人だけでなくその周りも。

と、大仰なことを言った私はただの学生だけど。

 

 

○2023 02/15 

昨日の予定通り、私は日の落ちた頃顔を出した。18:00を2分過ぎた頃、いかにもめがけてきた感が出て嫌だが、とにかくトントントンとドアを開けた、きっとこの時間には先生しかいないはずだ。

「疲れてますよね」

開口一番私はそのように声をかけた、絶対疲れてますよねという意味を込めて。

確かに疲れてるかもしれないと笑う先生に、「今日はカントのことは忘れましょう!愚痴を聞きます!私に出来ることは何かなと考えた結果、傾聴だと思い至りました!愚痴を聞く気持ちは作ってきました!愚痴を聞いたら私は身を引きます!」と、だいぶつらつら話した。笑いながら聞く先生だった。意外と愚痴は無いらしい。じゃあ気晴らしに、と1時間ほど話した。21:00まで原稿を書くらしいので、私はじゃあ19:00に帰りますと宣言した。マスクを外すことの命令と要請について、これからの大学について、自分の自家製シールは誰が貼ろうと言い出したのか、「今あなたのネックレスを見ています」「そのイヤリング長くないすか?」とか変な報告と質問をされたこと、「引っ張ったら取れそう」と言われたので「引っ張らないでください」と言ったこと、「あんたこの本あげてなかったよね」と言われたので「今あんたって言いました?あなた?」と笑いながら話したこと、「僕は思ったことをストレートに言う人なので」と意外な話を聞いたこと。しょうもないことを挟みながら、紛れもなくあれは「ぱぁっ」とした時間だった。よくある恋愛ソングはそぐわない時間だった。自分はいつもそのように仕立てているだけなのかもしれない。

話している最中も、今までより落ち着きを得ているかもしれない、ただただ楽しい時間にしっかりと変化している気がする。

19:00が近づいてきた時、「今は合わせとかで来てるの?」「そうですよ」「そういう時は是非顔を出してください」と言われた、いやそんな簡単にはいかないので先生の忙しさを考慮しているんですよという旨を話した、「いや私も狭間で揺れてるんですよ、行かない方がいいかなとか…」「いや、そうだと思ったので話したんです、ウェルカムですよと」そう言われた。そんなものなのだ、忙しい時は返信が質素になる、しかし顔を出した時はそこそこにウェルカムなのだ。学生と話す時間を作る、で良いじゃないか、こんなにも明るい時間、ただただ楽しい時間なのだ、気晴らしになりましたか?と聞いたら、いてくれたので良かったですと言ってくれたのだ、思い出してくれ、きっとまた返信が素っ気ないだの自分の変な乙女心が現れた時には。

「えーっとじゃあ…」と言った瞬間、「うんそう、来週はだいぶ落ち着きます」と自分の聞きたいことを先回りしてきた。

「全部分かってます、あなたの立場も、考えてることも」と言った先生に、「立場?」と聞いてしまった。特に触れられなかったが、全部ばれてるのかもしれない。こんなに通い詰めようとしてるのだから、そりゃあそうだ今思えば。だから変にそわそわしながら4階でたむろしない方が良いのだ、自分がまた今日も会えなかったと落胆するのがオチだろう、全部ばれてるのだから、素直に聞けば良いのだ、今日はいますかー?でもなんでも、もっと軽い気持ちでしつこくならない程度に、そこは大人の余裕を。

何故か手招きをしながら「そういえば会社はあの駅から近いの?」と聞かれたので、駅から5分ですと話したら、おじゃあ遊びに行こと言われた、ストレートにものを言う先生、一体どれくらいの気持ちがあるのだろう、卒業後もどこかで会えますかね、それには自分の色んな問題もあるのだが。

クッキーをあげよう、と奥に消えた先生、同僚の先生から沢山もらったらしい。私からのホワイトデーということで、と言われた、まだ2/15だ、どういうこっちゃ。

次は暗にこれからの、卒業後の会合について話してもいいかもしれない、どうせばれてるのだから。先生はこの会合を、わざわざ学校に来てまでやるものではない、と考えているのかどうなのか探りを入れたかったが今回は無理であった。

まぁしかし、一つでも良いのでばれていない何かを持っていたいものだ。

帰り道は、久しぶりに軽やかだった。

このように、もっとポジティブに繋がっていたい。

これから、メッセージ一つ一つにまた一喜一憂するかもしれない、先生はこの会を関係をどう定義しているのだろうと思い悩むかもしれない、会合を必要とする度合いが違うと感じたときにはやっぱり自分だけ…と厄介な気持ちを呼び起こすかもしれない、しかしそうなっては何かが壊れるに違いない、そしてそんな時はこのライトな会合の雰囲気を思い出して欲しい、立場を取っ払ってでもきっと双方が楽しい気持ちがあるのならこの会は形を変えてでも開かれるはずだ、そんな雰囲気が確かにあったのだと。

だから無理にあの人の欠点を探り出そうとしたり、距離を取ったりするなよ、自分で自分の首を絞めるなよ、それはあちらも望んでいない。

自分の思考に先回りして、今思うこのライトな気持ちをしたためておく。

 

○2023 2/23

今までほぼ3年間伴奏をしていた声楽の友人が、卒業演奏会に選ばれた。とても喜ばしいことだ。だのに何だろう、この感覚。うん、あの曲では、あの「これで良いのかな」という感覚では、私は無理だったろうと自分でも思う。私も頑張らなくてはならない、そんな風に思えた。まだ何者でもない自分。まだ何一つ成し遂げていない。人の成長する時の勢いというものは、側からしっかりと見て取れる、それを自分も感じていたよパートナー。今回は、おめでとう。分かるよ私も、自信が湧いてきて「今の自分なら何でも出来る」という感覚。勉強せねばならん、研磨せねばならん。卒業後、あなたがどのように世界を拡げるのか果たしてどうか、私も負けじと世界を拡げねばならん。