教育実習を終えた。
死ぬほど忙しい3週間だった。
教育関係の科目はこれ以上なくしっかり受けてきたし、先生に発展的な質問をするくらいだし、大丈夫だろうと思ってた。
どうやら間違っていたみたいだ。
それはそれはもう死ぬほど忙しくて。
初日は、勝手も分からず、先生が捕まらないので何も進まず。
ただ膨大な情報を消化するのに精一杯だった。
二日目から授業実習がスタート。
プリントが無ければ言ってくれと言ったのに、授業後に言いにくる生徒。
色んな生徒がいたが全部いい勉強になった。
そんな中、自分によく話しかけてくれる子がいた。
その子は、聞いてもないのに自分自身の色々を教えてくれた。
かわいらしい子だった。
クラスメイトのこと、部活のこと、家族にしか教えていない自分の夢のこと、好きな人のこと、沢山話してくれた。
最後には個人的な手紙ももらった。
自分もあの子に何か送りたいと思ったが、実習生の立場では難しい。
何か物をあげられないか、歌のプレゼントはスキルがない、ピアノも弾く機会がない。
色々考えた末、これだろうと思うことが浮かんできた。
そんなこんなで自分があの子にあげられたものはただ一つ、「私もね、ある先生のことが好きなんだよ」、という話であった。