クラクラだよ。
もう、ぶれぶれだよ。
二人の彼女の間で揺れる僕。
情けないなぁ。
だからって僕はどちらかに決めようだなんて思っていない、酷いだろう。
Sちゃん、君は僕の昔お付き合いしてた人に似ていてね。
君はいつも明日を確約する。
寝る前にメッセージで
また明日ね
って、これを続けている。
僕との明日を君が確約してくれているんだ、それだけで十二分じゃないか。
ボーイフレンドとガールフレンドという綱で二人を縛り付けて、それに応じて大変なことを強制的に乗り越えるより、なんの綱も無い状態でさ。
それじゃ駄目?
つまり"まあただの友達だから"に頼りたいんだよな、僕、酷いだろう。
最近ブラックコーヒーに"大人"を感じ始めた。
なのに
コーヒーを飲むと少しお腹を壊す。
コーヒーにさえ勝てない僕なんだ。
人生に打ち勝てる訳が無いだろう。
君に、僕の色々を背負わせたく無いんだよ。
しかしこの少しの胸騒ぎ、時間の問題だと思う。
頼むから魅力を抑えてくれ。
そんな中たまに見せる宝石の原石、Rちゃん。
君は本当優しいんだよな。
たまに向ける気の無いそぶりがさ、僕の昔の心を唆るんだよ。
困ったよ。
ブラックコーヒーを飲んだ。
便所に行く。
流れようとするのを見つめる。
僕の産物だよ。
コーヒーに勝てる僕を下さい。
人生に勝てる僕も。
欲しい、欲しい、ってあの貪欲なカオナシみたいで。
結局なんも得られないんだ。