知識人だけど、一人でいがち、近寄りがたい。
君はそんなイメージだったよ。
でもそれが高校を卒業した後に変わってきた。
君のおかげで大人になるのも悪くないと思えたみたい。
つい先日、恋愛の話でふざけあえた男友達から告白されて、それを断ったために前のような仲に戻りづらくなってしまった。
自分の恋愛観を本質が違う男の子とただ面白おかしく楽しく話したかっただけなのに、あたしはそんな人を失った。
そんな中初めて君とコーヒーを一杯飲んだのは、つい3日前?
行きつけのカフェが同じあたしたち、カフェにいたあたしはこれからこちらに来ようとしている君を、一杯一緒にどうだ、と誘った、前日に君の好きな人を当てていたあたしは色々と聞きたかったからなあ。
その日に君の意外を知って、楽しく話して、行きつけのカフェだからまたいつか会えるね、会えたら挨拶くらいしてよね、とさらっと。
そしてその3日後の今日、また、たまたま駅にいた君を、また、あたしがカフェで一杯やろうと誘った。
なんとなく話したいことがあった、知識人で感覚の似ている君と、一杯やりたかった。
先にいるよとメッセージをよこした君、あたしが入った頃にはロイヤルミルクティーを頼み終えていた。
君を見るなり会釈。
それから1時間とちょっと話していた。
途中であたしは、なんだか大人になってもこうやって今から来れる?とか言って会ってそうだな、と言った。
君は、はいはい行けますようって集まりそうだな、と笑う。
そんなことを想像したその時、思ったのだ、大人になるのも悪くないなと。
最寄駅は一緒だし、家も大して遠くはないみたい。
そこそこ条件は揃っているから、今はこのまま丁度いい距離で大人になるまでやっていけるような気がしてる。
ゆくゆくはコーヒー一杯からお酒にでも変わるかな。
あんなイメージだったのが、今では似た者同士でなんだか不思議だよ。
高校で得たものは、意外とこういう仲のことなのかな。
でも今は高校を卒業したてで、共通の友人とあたしとの色々な話をしているから、人に必要以上に介入しない君でも、興味があるだけかもしれない。
たった2回、一緒に一杯やっただけだ。
大学に入ってあたしの周りの色々を話す頃、君はもう興味を示さないかもしれない。
確かに。
この先こうやっていけるか分からない。
だけど今、そういう未来を想像できるだけで、楽しいんだ、そう思える関係なんだよ。
帰りに君に、送ってく?って言われて、いや音楽でも聴いて帰りますよって返した、いやキュンとするとか、愛とか恋とかじゃないんだ、またな、って素直に言えるんだ。
好きな時に飲み友達と一杯やるような、互いの傷を見せ合って笑い話にするような、なんとなく分かる?そんな時間なんだ。
ただ今、鼻を指で弾きながら、帰りに思うのはただ一つ。
確約の無いこの関係。
それが続くところまで続けばいいな、と。
だからお願い、
好きにならないでね
、、、なんてな!