nekoyanagi0777’s diary

僕の/私の 脳内メモリー

あの厄介な友達とは距離を開けよう

今でもふと思い直す。

戒めのように。

 

自分は特待を取れなかったんだと。

 

自分より綺麗に弾ける誰かが同じ大学にいる。

大学では自分もその人と同じ土俵で戦うことになる。

しかしこの既に開いている差を縮めることはできるのか。

こちらが努力をしても、あちらも同じように努力をするだろう、平行線のままではないか。

そもそも特待で入ろうとして少し下げて受験をしたんだ。

そこで負けていては、本当にもう負け犬じゃないか。

芸術のセンスは、作れるもんじゃないだろう。

 

ふと思うんだ。

負け犬で4年間が終わるんじゃないかと。

常に上がちらつく状態で、過剰に負けを感じる自分が、4年間、大して面白くもない演奏を続けるんじゃないかと。

その人たちより練習すれば良い?

それだけで良いのか。

簡単か?

いや一番困難だろう。

それを続けられる精神力か?僕は。

怖いよ。

4年間が楽しみでもあり、怖いんだよ。

なんせ生身の自分が経験の産物になるんだから。

 

ピアノを弾いてると少しの刹那、失望感に襲われることがある。

あんなにもてはやされた僕は所詮音大生の中の一人。

卒業式の伴奏を任されても、所詮音大生の中の一人の演奏。

上を見上げれば数え切れないほどの人がいるだなんて、そんなの分かりきっていたことじゃないか。

でもその場面にいざ出会すと、もっと大きな圧がかかってくるんだ。

対処法は、周りより練習すれば良いだけだろう。

分かってるよ。

分かってるけど、自分をもっと違うものだと思っていたから、だから踏ん切りがつかないんだよ、分かるだろう、なあ。

 

晦日

今年は終わる。

何をすべきだろうと考えてみた。

あんまり出てこない。

特にあせあせしないでも良いんじゃないか。

だって今年が終わるんだ。

終わりの日くらい。

リストに必要以上に追われなくても、良いんじゃないか。