nekoyanagi0777’s diary

僕の/私の 脳内メモリー

一つ一つの出来事が胡麻みたいにちっちゃい。

よくある純愛ソングは嫌い

 

"...この気持ちは恋だったんだ"って、すぐに持って行くから。

別にそんなんじゃないよ。

 

 

別に君が他の男と話してたってね、別に君が僕の目の前で男2人に囲まれて話してたってね、別に良いんだよ、別に。

僕と二人で話そうよなんて思っちゃいないんだけど。

その3人の中に割って入ることは無理でさ。

なんとなく避けるんだ。

僕は君と付き合いたいなんて本当に思っちゃいないんだ、前回言ってたみたいに。

君は僕のもんじゃないから。

 

 

君と2人きりの教室。

「ちょっと待ってて今行くからーー」

僕の目の前で、他の男2人に向けて言う。

待てなかったのか男2人がお迎えに来た。

そして2人きりだった教室から彼女を、連れ去った。

自動販売機の前に立つ3人。

何を話してたんだろうなぁ。

罰ゲームでおごるとかやってたのかなぁ。

君は僕と話す時と同じようにニコニコ可愛らしく笑ってた。

別に男2人は彼女のことをどうも思ってないんだろうなぁ。

ただの友達なんだよ。

僕も同じ、彼女は僕の、ただの、友達だよ。

 

 

 

3人がいる自動販売機の目の前を通りながら帰る時、僕はいたたまれなくなって友達に電話をかけた。

"僕は別に君たちの光景を見たくないからそそくさと帰ろうとしているんじゃない、待たせている友達がいるからそそくさと帰るのだ"って強がりたくて。

君は別に僕のことを気にしていなかったみたいだけど。

一週間の終わりがこれなんだ、胸糞が悪い。

 

 

帰りのバスで僕はまたイヤホンからの音楽と共に文を綴る。

その時にタイミング良く、よくある純愛ソングが流れるんだよねぇ。

"♪この気持ちって恋なのかなぁ〜"

あぁ、まただよ、恋な訳ないだろうっていつもなら思うんだけど。

僕はあの光景を見て良い気分にはならなかったんだ、だから、まぁ、今日だけは恋ってことにしても良いかな。

だがしかし、今日だけな、今日だけ。

 

男の意地だよ。