腹が言うことを聞かなくて、気分が言うことを聞かなくて、気晴らしにと淹れたラベンダーティーを片手に綴っている。
恋と尊敬と精神と気分と勉学と。
数日前から楽しい会話が続いている。
それはもう嬉しかった。
少し素直に話せた。
ひょんなことをたまにダイレクトしてくる、そこからじわじわと私が言い寄っていくのだ。
未来の自分は、「ボーナスが出たら美味しいコーヒー奢ってね」と言われた時のこの喜びをなんと言ったら思い返せるだろう。
これで、不安と期待と感謝を交えながら大きな意味を含んだ手紙を書かずに済むと思ったし、一番危惧していた未来の関係が保たれたことに安堵をしたし、あちらから分数を置いて送ってくれたことに何か意味を感じたし、許された気がした。
これで幾分の安心を得た。
そんな中、ある日の友人とのイタリアンランチは気が進まない思いで食べていた。
友人も、その気があるみたい、と言って共感しながら食事を残した。
共感者は大事。
そして経験者はより人間に優しくなれる。
煩わしいけど、上手く付き合っていかなくちゃね、大きくなったらきっと治るはずだからね。
映画の感想もあの人に話した。
京都旅行が近い、よりによって。
いつも私はよりによってだけど、幸いになこともある。
それを願う、しかし願いすぎない。
旅行が近いと沖縄旅行のトラウマなのか、ざわざわ胸騒ぎと不快感が襲ってくる。
あの人との会話が続いていることもあるのかな、それはわからない。
しかしいつもは会話が続いていても普通にしているから、8割は旅行だと思う。
今日の夜は少なめでいいや、最初に手を打っておく、これは長年の経験で体得したせめてもの策。
妹に今の気持ちを話す。
旅行のトラウマもあるのかもね、ディズニーも確かにそうだよね、成功体験があればいいのかもね、でも一番は責めないことだよね。そうだよね。
やはり経験者は優しい。
あっさり夕食を食べ終わって、ラベンダーティーをちびちび飲んだ。
そして今日買った本を読んだ。
まんまと買った。
あの人がおすすめする本、行きつけの図書館には置かれていない、最寄りの図書館はもう閉まる、今日を逃すともう手に入らない、図書カードが沢山ある、買うしかない。
そうまでするのには、どうしても「先生を携えて、行ってきます!」と写真付きで報告したかったから。
コーヒー奢りの件と、本をおすすめされたことに特別感を抱く。
そんな中、「前任校はよく学生がたむろしていた」という話を聞く。
矛盾する自分の気持ちに腹が立つ。
"私はこういう人間なのです。"
でもこの気持ちは絶対に言わないだろう。
何故ならやはり先を確約される方が良いからに決まってる。
「やっぱり特別な人、なんです。」
それで、自分の矛盾と、あの人から言われた言葉に嫌な気持ちを抱いて、本を読めば読むほど不快感と熱っぽさが消えなかった。
2階に行く。
この前片付けをした自分の綺麗な大きい机で、本を読み直す。
音大生結構夜遅くまで残ってる話をされたところで、私がそそくさと切り上げた。
終わり良しにしたかったけど...京都旅行についてシェアするし、いっか。
とにかく今は楽しみたい、だけ。
小さいことに気にしなくなったら、傲慢になったら、横柄さを少し得てきたら、きっと治るよ。
私もそう思う、今は若い証なんだろうと思う。
うまく、付き合っていく。
とにかく気分が優れなくなったら、2階でハーブティーと好きな本、かもしれない、リマインド。
私はあの人から褒められたいんだな、他の音大生と比べられてるように感じた瞬間の気持ちは瞬発力が凄かった。
大体、夜を超えたらなんとかなるよ。
複合的な理由で寝れない夜を超えて。